はい。
読みました!
がっつりネタバレなのでこれから読みたいよ~まだ読んでないよーというお方はお気を付け下さい><ノ
師匠シリーズ とはなんぞや?
2chのオカルト板上で不定期に発表されている実話怪談シリーズ。
作者(語り部)はウニ氏。作品の内容はウニ氏の実体験や伝聞。
2003年に発表が始まってから現在に至るまで、延べ70余りの作品が投下されています。
一部まとめサイト様より引用!
というわけで、わたしは「本当の話です」 というのを前提条件として楽しませて頂いております。
それにしては細部を細かく覚え杉だし、あまりにも文芸として完成度が高杉て、初期ウニと現在ウニって別人なんじゃねーの!?
と思うことも多々ありますが
それは作風を変えてみた、とか、より面白くする為に虚実皮肉しています、とか、プライバシーの観点からいろいろいじってます、という理由に寄るものかもしれません。
ともかく時々ムムムと思ってしまいますが、「リアル話」として楽しむよう心掛けています。
どんなに面白くてもな!
いやもう本当にふつうに小説杉る……面白杉て困るwwww
さて。
巻末記載のメルアドが例のアナグラムでテンションまっくそなりますたw
掲載されている新作はどうやら三本だけで、内一つはスレに『未』として投稿された未完結、タイトル設定無しのお話でした。
クリスマスイヴ(笑)のやつ。
性夜だからってせくろすするのがステータスだと思ったら大間違いなんだからな!!!
それよりも前日の天皇誕生日を盛大に祝え! リア充爆発しろ!!!1 カッポル撲滅!!!!!!!1 ふがあああああああああああ
で、新作は師匠とウニの話が一本と、師匠と加奈子さんの話が二本。
最近は師匠と加奈子さんの話が多いのですが、師匠とウニの話ももっと読みたいです><
初期のういういしいウニといじわるな師匠のやりとりが読みたいー。
と言ってももう出尽くしているのかも知れません。
何しろ怪異に巡り合う頻度はんぱねえしなw
師匠との実体験が尽きてきたから、師匠からきいた加奈子さんの話の方が多目になってきているのかも知れません。
新作の他には、ウニさんが別の場所でうpしたというセリフパロディ作品が三話収録されていました。
その中の『富士山』と言うお話が、あもりにも身に覚えがあるので爆笑してしまいました……。
「♪一年生になったら×2 友達百人できるかな」
という歌があります。
この歌については、古くから消防達の間で議論が交わされておりました。
「百人で食べたいな、富士山の上でおにぎりを」
続くこの歌詞。
一人足りなくね? という点です。
A:友達百人なら自分も合わせて全部で101人になるんじゃねーの? わんわんお?
B:自分も含めて100人って言いたかったんだろこの歌は。
C:友達百人できるかなって……自分もその中にまぜるとかち“弱い”なpgrwwww
まあ一頻りこのように議論した後は他の話題に移っていくわけですが。
師匠は『富士山』というお話の中で、この歌を怖がっており、以下のように言いました。
「たったひとり、仲間外れにされてしまったその誰かのことを思うと、怖いんだよ」
そ その発想は無かったわ……
怖いわ。
どういう理由で、とか、ねえねえ今どんなきもち? とか。
仲間外れにされている一人は歌っている本人なのか、それとも、百人作りたい、と言って百人出来たうちの一人なのか。
おおおおこえええええええええ子供ってこえええええええええええええええまれによくありそうだからこええええええええええ
さて。
新作その1、『風の行方』。
師匠と加奈子さんのお話で、時期は『怪物』以降。
ここで加奈子さんと京子が初対面しているようです。
でもどうやら、二人のやりとりを聞いていると、『怪物』で覗き見をしていたのは京子じゃないらしいのです。
加奈子さんが京子に「ノセボ効果を回避したのか?」と尋ねていて、ノセボってなんじゃ感染魔術みたいなものかと思いながらウィキってみました。
【ノセボ効果】
偽薬によって望まない副作用(有害作用)が現われることを、ノセボ効果(ノーシーボ効果、反偽薬効果、nocebo effect)という。副作用があると信じ込む事によって、その副作用がより強く出現するのではないかと言われている。
また一方、薬剤投与を継続していても被験者が「投与なし」と思いこむことによって薬剤の効果がなくなるケースがあり、これをノセボ効果と呼ぶこともある。
加奈子さんの「あんな繋がり方」という発言、「目はなんともないのか」という問いから推察すると、加奈子さんの行為でどうにかなっちゃうという因果を京子が回避した、ということなのかな?
あんな繋がり方 とは 覗き見ていた目を加奈子さんがひっかくことによって、京子と加奈子がかなり乱暴につながったということ、
目はなんともないのか はそのまま、ひっかかれた目どうにもなってないの? ということでしょう。
覗き見をしていたということと、それを看破されおまけに攻撃されたとなれば、それを因として京子に果が生じるのは当たり前だった、
つまり「ヤラレタッ」と京子が認識しそれが心身に表れるはずなのに、それが見受けられなくて加奈子さんは訝しんだ、ということでしょうか。
でも続く加奈子さんの発言、
「おまえ、過去を見てたのか」
歩くさんは未来を見るというか巻き戻し能力を持っていますが、あの時加奈子さんにひっかかれつつもまんまと逃げた目の主は、未来の京子だったということなのでしょうか。
京子は失明しますが、それと関係あるのか?
そして思い出されるのは、『すまきの話』に登場する歩くさんの短編集、「追跡」。
目を潰された少女と、それを飼う男性。
目を潰された少女って京子で、男性って京子のパパなんじゃねえの……? と思ったりしているわたしがいます。
娘に五色地図のタリスマンを持たせるくらい基地外ならありえんことじゃないわな。
娘を使って何かしようとしていたのではないだろうか。
ラスボスってひょっとして京子父?
『怪物』の頃から頻発し、『風の行方』で背後にいたかもしれない大物ってひょっとして京子父?
そういえば京子って、ママの顔を知らないのですよね。
一枚の写真もないの?
不自然。
うわーどんどん京子父に対するギシアンが深くなるう。
『風の行方』には能のお面が登場しますが、すぐに思い出したのがわたしの大好きな『逆さの樵面』というお話。
これはウニさんの作品ではありませんが、依然にもブログでURLを張りました。
ほんとうに五臓六腑が打ち震えた素晴らしいお話なのでよろしければ是非読んでみてください!↓
『
逆さの樵面』
長いよ!
あと、京介と加奈子さんは『怪物』以降『風の行方』以前に一度会っているみたい。
思い出す限りそういう話は出ていないのでうpが楽しみです(´ω`*)
どんなお話なのかなー。
次、タイトル未掲載のお話。
なんと言いますか。
京極でした!!!!!!!!!!!
めちゃくちゃ京極でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すげええええええええええええええええええええええええ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんぞこれええええええええええええええええええええええええええええええ
今までの怪異とはタイプが違う。
だいたい師匠や加奈子さん、ウニ達が遭遇するのは現代を生きている人間の闇が根底、という感じでしたが
今回のは妖怪でした! いや妖怪ではないのですが妖怪でした!!!
つまり妖怪並に歴史と人々の想いがどっしり詰まっている怪異だったのです!!!!11
すげえ興奮しました感動しましたうおおおおおおおおおおおうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
加奈子さんは興信所のバイトだし、怪異事件の解決に赴くので、その作法が京極っぽいのは納得なのですがもうなんていうか凄く京極でした!
京極と全く違うのは加奈子さんがめちゃくちゃ行動派でアグレッシブってところですがw
あんまり京極京極騒いでいると熱心なファンの方にフルボッコされそうなのでそろそろ黙ります。
タイトル未表記のこのお話、ぶっちゃけすげえ怖かったです。
読み終わったのが丁度丑三つ時で、喉を潤しにいったりしたのですが背後の闇とかめちゃくちゃ気にしちゃいました(/ω\)
読んでいる最中も、開けっ放しにしてある押入れの闇が異様に濃いような気がしたり、変な光が窓の外から覗き込んでいるような気がしたり……。
しかも天気が空気読み杉でした(´∀`)
盛り上がってくると雨脚ががむしゃらに強くなり、バケツをひっくり返したような勢い、そして音はしないけれどぴかぴか煌めく雷光。
山を杉ると雨音も遠くなり、しとしとと静かになる。
そしてまた緊迫したシーンに入ると雨が激しく……
ほんと勘弁してくださいそんなBGMいらないです! 雰囲気作りご協力ありがとうございました怖かったです;;
さんざ怖い怖いと書いてきましたが、お話がお仕舞になった頃にはほっと暖かい気持ちが心を満たし、切ないような嬉しいような気持ちで泣きたくなりました。
凄く素敵なお話で、えもいわれぬカタルシスでした。
で、そこでも天気は空気呼んでくれちゃって、さながらショパンの「雨だれ」ラストっぽい穏やかで優しい音。
シンクロ率120%どころではありませんでした本当に有難うございます。
しかも、読み終わって電気を消し、じょじょに怖かったところを思い出してぶるっているとまた雨脚強くなりやがるし><
ほんとそういうサービスいりませんてばあ。
では、内容の方。
本当にこのお話は人間の営み、歴史、つまり妖怪! って感じでした。
京極の憑き物落としシリーズでは、概念であるところの怪異が実際に喋ったり動いたりはしませんが、師匠シリーズでは見えたり聞こえたりします。
でも祓い方、つまり解き明かし方は同じでした。加奈子さんも京極堂と同じくプロです。
京極堂は裏取り中などは何をやっているのか本当に全然読めませんが、加奈子さんはもう少し解りやすく動いてくれていました。
そして文中随所にひそめられた伏線と言う名の回答。
お話の構造は京極と同じだと思います。
そして加奈子さんの怪異の解釈の仕方、理解の仕方にはとても納得がいきます。勿論師匠の理論も。
で、お話があまりにも完成度の高いしっかりした構造をもっている為、「え、ウニさんこれほんまに本当の話なん?」と思ってしまうのですがw
かと言ってマジネタっぽく語ってしまってはここまで物語は面白くならないわけで><
でも手相見の人に芸術家の相が出ていると言われて喜んだウニさんなら、やはりこういう書き方をするのが当然なのだろうと思います。
いやだってもうほんとにマジで面白いよこれ!!!1
結末ではかなりの人が救われています。
お祓いとは妖怪を人から追い出すのではなくて、解き明かして受け入れることなのかな、なんて思ったりしました。
それが「落ちた」状態なのでしょう。
そして終章ともいえる文章段で、わたしは改めてウニさんの手腕に舌を巻くのです。
まさか、序章の部分がこう繋がってくるとは……ええ? 本筋の中にもずっと、空気みたいに当たり前に存在しすぎていて、がっつり見逃していたこと。
「祈り」
なんだか涙が出てきました。
タイトルの無いこのお話は、めちゃくちゃ怖いし、スカッとするし、ほっと暖かい気持ちになれるけれど、ただ一つのことを言っているだけでもあったんだ。
どんな怖い話も、優しい話も、根底にあるのは皆同じ、人間という現象そのものではないでしょうか。
どこまで行っても一人で、どこまでいっても決して一人にはなれない、人間。
どんな生き方をしていても、考えを持っていても、まったく違っているようにみえて、変わらないことがある。
「祈り」、加奈子さんも師匠も、それを体現していた。実行していた。
お話を全部読んで、そして最後の文章を読んだ時にこそ、「祈り」という言葉が胸に響くので、引用は控えておきます。
もう本当に全ての人に読んで欲しいです><
最後の最後に、このタイトルの無いお話のタイトルが書かれています。
どこかで聞いたことがある言葉。でも、この言葉ほど加奈子さんにぴったりな言葉もないなあと納得。
今わたしの目からあふれた塩水を以て一滴の雨となす!
人間の営みってやっぱり素晴らしいものです。
そして余談。
「もう目が見えないんだ」と言った加奈子さん。
どうして目が見えなくなったの?
場所は病院。
加奈子さんは師匠がぶっ殺したか、どえらい殺人事件とかに巻き込まれて無残な殺され方をしたのではと妄想していたのですが、病死っぽいですね。
そして「目が見えない」発言。
ひょっとして、『怪物』で加奈子さんがひっかいたのって自分の目? それとも呪詛返しされた?
もしかして、
目を潰された少女って、京子じゃなくて、加奈子さん?
師匠達がのちに倒して、京介の夢を取り戻す、その立ち向かった相手が加奈子さんの命を奪ったの?
それとも全然関係ない持病?
謎が謎を呼ぶ~
でも、加奈子さんの敵討ち、或いは泰山府君祭のために師匠が人殺ししてましたってんなら納得はできる。
それにしても、加奈子さんと一緒にいた頃の師匠は、ウニと一緒にいる頃の師匠とは別人みたいです。
いつあんなにたくましくなるんだろう?
やっぱり弟子が出来ると変わるのかな?
そういうわけで、今後も師匠シリーズが楽しみです(´∀`*)