先ず一つ。
Lがキラに勝てず殺され、ニアがキラに勝てたのは頭脳戦と言うより運のお陰。
これは原作者も言ってるし、「現実の厳しさ」を描くお話であったそうなので納得のいく所。
納得いくけどいかないところ。
くう、悔しいぜw
死神じゃない方の神、つまり作者がちょっと筆を動かせはLは死なずに済んだのにね!
世の中そんなもん!
本当に読み返せば読み返す程運ですねえw
ライトはめちゃんこ運がいい。
とりあえず原作の一巻の辺りから突っ込んでみたいと思います。
「キラは心臓麻痺で人を殺せる」
一体どうやって心臓麻痺を起させているのか?
普通はここから考えたりするものでは? と一瞬思いますが、考えたって解らないので、「どうやってるか解らないけど心臓麻痺で殺してる」ということを肯定しないと捜査が進みません。
その状況を飲み込んだ上で被害者を観ていくと、顔と名前が殺しに必要だと言うことが解ります。
でもここまできた段階で、他に必要なものは無いのか? とか、心臓麻痺以外でも殺せるのではないか?
ということは誰でも、特にLみたいな天才ならすぐに思い至るのではないでしょうか。
心臓麻痺で殺せる理由は解らない、なら心臓麻痺以外で殺せても別におかしくない。
心臓麻痺で統一して殺しているのは、「俺俺! 俺がやってるんだよ!」ということをアッピルしたいが為……
というのは、キラが「幼稚で負けず嫌い」とプロファイリング出来たのですから考え付きそうです。
が、
これはわたしが読者で、心臓麻痺以外でも殺せることを知っているから思いつくことなのかも知れません。
でもとりあえず「なんで心臓麻痺? どうして顔と名前?」ということはちょっと考えてみても良かったのではないでしょうか。
勿論考えても答えは絶対出ないので時間の無駄になるだけですが……
でも、「ひょっとして心臓麻痺以外でもこっそり殺してる?」と思い至れば、レイが死んだ時渋谷で集中的に心臓麻痺死亡者がいたことや、事故死等をした犯罪者が多数いたことは引っかかってきたことではないかと思うのです。
ナオミさんは気づいてたし。
後はレイの対応。別にライトに信頼されなくても良かったのでは。
あの状況は危険だし、人命を損なう恐れもありましたが、レイはFBIの捜査官で任務を優先すべき。一般人が何人死のうが知ったこっちゃないって顔をしているべきだったのです。
そもそも日本です。アメリカであれば市民の命も守るかも知れませんが、アメリカだって組織と一般人の重みなら天秤にかけるまでもなく、日本であればなおさらです。
しかもキラ事件という重大案件の担当、しかも見せろと言ってきたのは尾行対象のライト君。
普通は見せません。絶対見せません。わたしだって見せません。
それを徹底した訓練などを行っているはずのFBI捜査官が見せてしまうだろうか?
レイは「信じてくれなくても構わないが無茶な動きはするな、犯人を刺激して惨事になる可能性がある」とでも言うか、
「ならばもう何も言うまい」とライト君を無視して、身に危険が迫ったら銃を使うしかないですが、とにかく大人しくしておればよかったのです。
大体任務中にこういった状況になった時の対処法くらいしっかり身に着けているものと思われるのだが。
よってライト君はめちゃくちゃ運が良かったのです。レイが、かのLに、フィアンセも激烈に信頼しているLからの命令でマークしろと言われた人物に、素直に手帳を見せちゃうお人よしだったからこそライト君の策は上手くいきました。
あと個人的にナオミの推理を最後まで聞かなかったのもレイの駄目なところでした。
ひょっとしたらジェンダー意識の強い男だったのかも知れません。
女は家にいるもの、危険な捜査など以ての外。そんな考え方。
おまけに、ナオミがレイより優秀な捜査官だったとしたら。
嫉妬と恋心をごっちゃにして、勝てないから妻とすることで征服し上に立つ快感に酔いしれていたとしたら相当立派なマッチョですね。
さすがにそこまでは無いと思います。多分、多分ね。
でもナオミの意見は聞くべきでした。怪しいと少しでも思えれば報告も出来たでしょう。
と言いますか、絶対見せるなと言われていたIDを、尾行対象に見せたということをなぜ報告しなかった。それは重大なことではないのか。
それとも叱られるのが嫌だったのか?
さて。レイは自分の死亡が確定した後でも、まだ他のFBIを手に賭けずに済む道があったのではないでしょうか。
山手線事件ですが、キラです、なんて後ろに立たれた瞬間、自分はFBI捜査官なのですから不意打ちでも食らわせて気絶させればよかったのです。
そのまま確保すれば良かったのです。
まあ相手はどうやって人を殺しているかも解らない凶悪大量殺人犯ですし怖いのは怖いですが言いなりになっていても大量の人が死ぬのですからならばいっそLのように大胆な行動をとるべきだったのです。
でもデスノで定められた行動は絶対なので、あのまま大人しく電車に乗る運命は覆せなかったのかも知れません。
ライト君をぶちのめした後電車に乗る理由が思いつかないもんね……w
いや、仲間を呼んで身柄を引き渡した後電車に乗るとかでも良かったかも知れないが。
ちょっとなんとなくTRPGのダイスロールを思い出してしまいますね。それはわたしだけですねそうですね。
ここまでレイの行動を見てみると、保身的で思慮に欠けています。とても優秀とは言い難い。
結婚してFBIも引退しようとしていたのかも知れませんね。
そしてナオミさんです。
なぜ彼女は、あんな年下のクソガキに大事な情報をべらべらと喋ってしまったのでしょうか。
どう見てもナオミさんは大人の女性です。クソガキの色目にやられたなんてことはありますまい。しかも恋人を失って傷心……だからこそか?
それにしても不用心です。因みにぶようじんの一発変換が舞陽人でしたちくしょおおおおおおおおお森いきてえええええええええええええええ
受付の人にすら言えなかった「キラは心臓麻痺以外でも人を殺せる」、という発見。
それを見ず知らずのガキンチョに漏らすだろうか?
ここでもライト君は全く神に愛されていたのでした。
ナオミさんは相手をキラ事件ウホッ とか言っている厨二臭いガキと侮ったのかも知れません。
でもやっぱり元FBI捜査官でLに戦友として抱きつかれたくらいのスペックの女性がとる行動とは思えませんですね。
レイはともかく、ナオミさんは色んな所で「優秀だった」と言われてしまっています。ちょっと納得出来ない行動です。
しかし、フィアンセを失って精神不安定、正常な判断が出来なかったのかも知れません。推理は完璧だったのにね。
ライト君本当に運がいい。
と言うわけで今回の突っ込みはこの辺りで。
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