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こんにちは、わたしです。

晒し上げようとして忘れていたものを晒し上げるてすと。

蔡樹(サイジュ) 字:衝乾(ショウケン)



蔡樹、字は衝乾。穎川の出と言い張る北九州の人。周の王族の末裔、蔡一族ではあるが、高貴な雰囲気は皆無。

ごく短期間戦線から離れることもあったが、魏国に仕官したその日からおおむね全ての合戦に出陣し続け、二日ログインしないと仲間達にその生死を心配された、泰山魏国の一兵卒にして変態である。

建安1812年10月、荊州は水鏡村に降り立ちMMOに対する誤った先入観をそのままに「装備数が一番多いから」という理由で盾生活を始める。

魏に仕官し、lv13でありながらに己を過信し無謀にも飛び込んだ戦場で士健氏に命を救われる。戦の後に士健氏らと『フレの契り(フレ登録)』を交わす。

この時結ばれた幾つかの『フレの契り』により建安1813年2月、蔡樹は再び魏国へ戻ってくる。盟友士健の推挙で夏侯淵部曲『復利伊奈協会』へ入部。

正式開始に伴う人々の流出、いわゆる正式サービス開始ショックが勃発。

数多の部曲から人員が減り、同じくあおりを受けた復利伊奈協会は、夏侯淵部曲である『まったり』と合併。『まったり淵奏会』として再出発を果たす。

蔡樹はまったり淵奏会の一員として医食生産に没頭し『生産廃人』の異名を勝ち取った。

合戦に関しては『生贄』、『囮』、『うまそう』との異名を授けられたことからその戦闘能力は推して知るべしである。

第一節制覇戦魏国は大進撃を繰り広げ見事優勝を飾るが、蔡樹がその勝利に貢献したとは言い難いことをここに記す。

しかし、続く第二節において魏国は後の世にまで語り伝えられるすさまじい暗黒期を迎える。

泰山鯖のジンクス、「優勝国が次節の最下位」誕生の瞬間であった。

魏国を覆った暗黒に立ち向かう為、数多の連合が立ち上がる中、紅魔郷美鈴氏率いる『淵舞連合』が紆余曲折を経て誕生。

蔡樹はその中で『飛び散る盾』というどちらかといえば【お願いですからお引取り下さい】な役割を担う。

第二節制覇で敗れ去った魏国であるが、それしきで立ち止まらないのが脳筋魂を生まれながらに持つ魏民達である。

アイオンショックにも負けず、三節では連合運用が噛み合っていき見事制覇を勝ち進んでその名を再び三国に轟かせた。

淵舞連合は敵の裏や側面を取る遊撃連合のスタイルであったが、蔡樹は分不相応にも正面からぶつかる戦いを強く求めるようになる。

また三節に盛んに行われた魏国紅白戦に度々参加し、無い頭と腕を磨こうと焼け石に水の努力を惜しまなかった。

そして与えられた二つ名こそ、まさに彼女の生涯を表すこととなる言葉

「ロリ盾」

である。

ロリ盾蔡樹は敵主力との真正面からの戦いを、主力同士のぶつかり合いを望み、双エクストラモードのりふぃあ連合やルナティック高速回転の鬼神連合の門を叩く。

そして偶然にも彼女が鬼神連合の門を叩いた日、彼女を含め四人の盾が、第一徒党である祝福徒党に集まった。

四枚の盾はたちまち意気投合し徒党チャットをジャック。

お互いの技能情報を交換し合ったり、盾への熱い思いの丈を述べたり、しまいには盟主天叢雲氏に「助けてくれ徒党1で盾達が熱い盾談義始めやがった」と言わしめるに至った。

これぞ当世で知らぬ者なきかの有名な『盾の契り』である。

盾の契りの元、主犯格である三星氏より、蜀戦は鬼神連合で共に戦わないかという共同戦線の提案が盾達に出される。

この「三星の密書」が、蔡樹の運命大きく動かす。

当時、蜀は一節の万歳アタックを繰り返していただけの農民からうってかわり、剥奪を駆使する巨大な化け物、グリーンドラゴンに進化しており、魏国にとって脅威の相手であった。

盾達は鬼神連合に集結した。

以降蔡樹は呉戦やイベント合戦では淵舞連合解散後に誕生した世界の半分は俺の嫁連合、通称嫁連へ、後に嫁連とエア連合が究極合体を果たした空気❤嫁連合へ所属し、蜀戦は鬼神連合にて盾ヒャッハーするようになる。

この時自ら名乗った通り名が「ただのまっすぐに飛んで行って戻ってこない何か」である。

後に空気❤嫁連合が解散すると、蔡樹は本格的に鬼神連合のお荷物盾として周りに迷惑をかけ始める。

そして蔡樹の迷言、「あん」が有名になる。

第三節を優勝を飾った魏であるがしかし、相次ぐ運営の詐欺とも言えるアップデート内容、いつまでも更新されない長期計画情報により、各国共人口が全盛期に比べ激減、連合枚数も減ってしまい戦争自体が困難になり始めた。

熱意はあるが人がいない。

そんな中立ち上がったのが盾の契り主犯格、三星氏である。

三星氏が無印連合を立ち上げ、蔡樹は鬼神連合と無印連合を行き来するようになる。

公然二股の蔡樹に決断する勇気を与えたのは、かの有名なコーカサスオオカブト、司空永牙氏であった。

氏の「たまには鬼神にも来てね」の言葉が蔡樹を動かした。

蔡樹は「俺には鬼神連合しかない!」と悟り、とうとう最後まで鬼神連合に迷惑をかけることとなったのである。

四節は二節暗黒期の再来であるかと思われるほど魏は振るわなかった。しかし、二節を体験してきた魏民達は、むしろ望むところと燃えていた。

だが運命は全ての三国民をあざ笑った。

建安1815年5月13日。

同年7月19日を以って、三國志Onlineが終了する旨が全三国民に告げられたのである。

三国を絶望が覆った。

残り僅かな時間、一体自分に何ができるのか? 何をすべきなのか? 終わってしまう世界に拘泥して、何になると言うのか?

多くの三国民が頭をかかえたであろう。蔡樹はしかしそこで、禁断のカードを使った。

二垢目課金。

「更に医食をさせる」

ついに蔡樹は医食キャラ五人を内包しながら、全くといって言い程生産しないという実に無駄な抵抗を始めたのである。

「最期までロリ盾らしく」

ロリ盾の思いは一つだった。いや二つ三つはあったかもしれない。しかしロリ盾は、鬼神連合を己の墓場と決めた。

これより少し前「音楽性の違い」ならぬ「合戦性の違い」により長年お世話になってきたまったり淵奏会を脱退した蔡樹は、自身のネタ部曲である曹操部曲「星漢燦爛」に引き篭もり隠棲することを決意する。

しかし合戦には当たり前のように参戦していた上部曲戦の誘いがあれば一も二もなく飛んでいくのでまるで隠棲していなかった。

やがて来る「泰山部曲戦大会」において自身の合戦の全てをかけた鬼神ぴゅう氏、またの名を天叢雲氏、またの名を鬼神丸氏、またの名を(ry  の元で戦いたいと望み、彼もしくは彼女が連盟長を務める『青龍』の一員として参加したいという過ぎたる嘆願をするに至る。

結果ぴゅう氏始め三星氏らの暖かく優しい心遣いにより夏侯淵部曲「淵神」に入部することとなる。

こうして夏侯淵部曲が終の棲家となった。

迫る最終決戦に向け今更自身に足りないものが多すぎることに気付く蔡樹であるが、時既に時間切れ、今ある全力でもって当たると腹をくくった最終戦、

蜀対魏、勝った方が制覇の制覇者となる絵巻物の如く出来すぎな状況に仲間の魏民達と共に立ち向かう。

一勝一敗、最後の三陣で全てが決するという、事実は小説より奇なりをまさに地で行く展開であった。

熱く苦しいぶつかり合いを制したのは、魏。

最後は城から一斉突撃をかますという脳筋魏民のその命をまざまざと輝かせる戦法を見せつけ、魏は優勝を勝ち取ったのであった。

こうしてロリ盾と呼ばれ畏れられた(変態的な意味で)、まっすぐ飛んで行って戻ってこない何かであるところの蔡樹の、戦に明け暮れた日々は幕を閉じる。

部曲砦に連盟の仲間達で集い、最期の時を過ごす中、蔡樹は思った。

「もっともっと強くなりたかった」

そして、仲間の笑顔の中で、ひっそりとその波乱万丈であった生涯を閉じた。享年九歳であった。

彼女が最期に身に帯びていた武器は、司空氏が彼女の盾lv50達成を祝って贈った、名入りの刀であったという。
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