ぶっちゃけ原作の名前を借りただけの別物でしたw
監督さんは、魍魎の匣の物語を、そこで語られることを受け入れたくなかったのかな。
かなこは痛い厨二病少女でしかなくなり、よりこは……
わたしも初めて魍魎の匣を読んだ時は、読みながら「にきび」を「天人五衰」の表れと考えたよりこが、かなこはもう死なねばならない、と考えたか、
でなければ崇拝するかなこに五衰が表れたのが許せなくて殺した、とか推察したのですが、多分、いいえ絶対そういうことではないのです。
にきびがあったからかなこを突き落としたのではなく、その瞬間がきたからそうしただけで、「にきびが」と木場に呟いたより子は、
後付けのようにそれを思い出して語っただけ、もしくはぜんぜん関係ないこと、あるいは直前の印象的だった風景、なだけだと思います。
でも、にきびが重要なんだ、と監督さんは考えたようです。
そして、犯罪者は特殊で狂っていなければならないというモットーもあったようです。
久保の設定が思いっきり変わっていましたw
小さい頃にみまさかの失敗作である箱にみっしりとつまった女性を見つけてしまったためにそれに執心するようになった、
或いはトラウマになった、更に戦地でいよいよ精神を病んだ、みたいな。
魍魎の匣という小説は、木場の恋物語とも言えるお話ですが、映画版では榎木津のけじめ付けるぜ物語に成り代わり、木場の出番はほとんどカットされておりました。
榎木津に役所をまるっと横取りされた感。榎木津自ら久保に引導渡しちゃうしw
映画版の木場はただの短気短慮考えなし自分勝手我が侭DQN刑事になっています。かわいそう。
榎木津は、演じる安部寛氏はわたし大好きなのですが、ええもうトリックとか映画ですと大帝の剣とか大好きです。
でも榎木津ってイメージじゃあないですねw安部木津は常にダンディーで普通にイケメンですた。
もっと朗らかでこどものように天真爛漫で困った大人じゃないとだめだと思うの。常に笑顔じゃなきゃ。
そんなダンディーで常にちょっと深刻な表情をしている榎木津に変わり、京極堂が朗らかに笑います。始終機嫌が良さそうです。
柱におでこをぶつけたりとちゃめっけもたっぷり。
みまさかと対峙する時など、みまさかは白くないし、京極堂も黒くないというあるさま。
そして関口の背が高い!!! 猿じゃない! 無精ひげもない! くたびれてない! 失語症でも挙動不審でもない!
髪もぴっちりと整っていて、パッケージ見たときはこいつが久保かと思った程ですた。
そしてあっちゃんは、なんとスカートを履いていた!
おまけに才媛と言うよりリアクション芸人だった!
勿論最初に見つかる腕は道路に落ちていた腕ではありませんし、相模湖で脚が出たりもしません。
それどころか、箱の中で「ほう」と呟く少女は事件が全部終ったラストでようやく登場しますw
久保の設定が設定なのでかなこは始終おまけみたいな感じになっていました。厨二病だし。あと木場もw
ようこは端から母だと名乗るし、木場もみなみきぬこファンだと公言してはばからないどころか公務ほっぽりだしてみなみきぬこ主演の映画を見に行く始末。
あっちもこちも端折られまくりでした。醍醐味とも言える妖怪の話はまるっと割愛。なんで寺田氏が納得したのかあれじゃ解らないわい!w
映画は日本軍の死体が転がる戦地の情景から始まります。
運よく生き残ったらしい榎木津が久保を助け出したことになっており、その時照明弾をまともに見た榎木津は、久保の背後辺りに箱の中に入った女を見ます。
久保はそれを指摘されると「みっしり」とか言いながら落ちていた観音開きの扉がついた箱を開けます。
すると中には、みみずのような黒い虫にたかられた、胸部から上しかない少女が入っているのです。
後半ではこの箱の中身を久保がむしゃむしゃ食べるシーンも登場しますが、この一件が久保をバラバラ事件へ向かわせる大きなきっかけになったっぽく描かれております。
魍魎の匣で描かれた犯罪心理、「とおりもの」のことも全く無かったことにされているので残念です。
監督さん的には、猟奇殺人に動機が無いなどあってはならないことだったのでしょうかね。
100回以上原作を読み直すことをお勧めしたくなったのですが、
しかしこの映画が一般的な(と思われる)犯罪という行為をとりまくドラマがどのように展開されているかのイメージ図、と見れば、成る程と思いました。
原作の魍魎の匣の世界でも、事件に深く関わらなかった一般の人々は、この事件を映画版のように解釈しているのかも知れません。
でもねえ。
あの戦場で久保が狂っちゃったのなら、なんでそれから七年も時間が空いたのか謎w
あれが原因で「箱の中の少女」書いたということになっているのですが、それならもっと早い段階で作品発表するのが自然だろw
そう言うわけで、映画「魍魎の匣」は、よくある犯罪物の類に漏れない展開です。
黒幕はみまさかで、研究という化け物に取り付かれた彼が、箱入り娘を手に入れたい久保をそそのかしてバラバラ殺人を犯させ、
みまさかは被害者の少女を実験の材料として利用し、その費用のために自分の娘達まで騙して利用した、という筋でした。
みまさかはようこに遺産を相続させるために最初からかなこを久保に襲わせるつもりでいたとのことですが、ようこは大切な存在だったらしく、何故か壊れる研究施設の中、彼女を京極堂達に託し、自らは崩壊する施設と心中したのでした。
ええ。
なぜかあの箱館、爆発しました。
しかも四回建てくらいの大きさってレベルを遥かに超えた巨大さでしたw
見た目は小説カバーの写真とよく似てはいましたが。
箱館に乗り込んだ京極堂は、これでもかとギャグシーンを披露してくれます。
原作では絶対に拝めない京極堂のおとぼけうっかりシーンが拝めるのは貴重かも知れません。
と言いますか、映画自体のジャンルが、誰がなんと言おうと「コメディー」でしたw
でも音楽はとても良かったです!
メインテーマみたいな曲は(いたるところで流れまくる)凄く「魍魎の匣」っぽい雰囲気でしたし、東京事変のED曲もすてきだった。
りんごちゃん大好きなのですが事変は全然聴いてないなー。今度ちゃんと聴こうそうしよう。
あと、りんごちゃんの「ポルターガイスト」っていう曲、魍魎の匣関連の曲だと聞いた記憶があったのですが無関係?
でもあの曲はなんとなくかなこ+よりこっぽい。
魍魎の匣はアニメ版もあるのですが、そちらは面白そうです。
わたしは途中までちゃんと観ていたのに、最終回を見逃したw
アニメ版の里村があもりにも里村で感動しました。
またちゃんと観たいなあ。
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