こんちくび、わたしでゲスヽ( ゜ 3゜)ノ
12日深夜~13日早朝にかけてペルセウス流星群でしたがわたしの住んでいる地域では分厚い雲が垂れ込めて観られませんでした><
残念><
金星蝕は観られるといいなあ(´ω`)
そんあわけで例によって42夜連続ホラー映画を観て参りました。
今回は「リング」でありました(`・ω・´)
消防の頃に観て以来トラウマってとうとう今になるまで再度観はしなかった映画です( ^ω^)
本当に、当時は七日間貞子の影におびえていましたから(´∀`)
風呂入る時もご不浄に行く時もびくびくぶるぶる。
夜寝る時も体をこわばらせ、いつドアから貞子が入ってくるかと戦々恐々しておりました(´∀`)
さて。改めて観たわけですが、言うほど怖くはありませんでしたw
当時、四人のリア充(今となっては自分より年下なので可愛い子供達にしか見えませんがかつては大人のお兄さんお姉さんに見えたのです)共の写真のシーンで悲鳴を上げた記憶は生々しく残っています。
あの、写真のゆがんでいるのが本当に怖くてもう。
今回は「あれ? こんなんだったっけ?」と拍子抜け。
続く絶叫ポイントの貞ちゃんが腕をつかむシーン、ここは確かわたし一人だけ悲鳴を上げて恥ずかしかった箇所なのですがw
これまたふーんという感じで流せました。
当時は話の流れもよく解っていませんでしたが、今見ると父親とマスゴミに怒りを覚えるばかりの作品ですなヽ(`ω´)ノ
奴らこそ呪われて死んでしまえ!!!!!!! 貞ちゃん悪くないのに;;
えてしてホラーというジャンルは悲しみや切なさと表裏一体なのです(´ω`)
そういうんじゃなくてほんともっと怖いのが観たい。
でもそうなるとネット上に転がっている「読み物系」にすがるしかなさそうです。
久し振りに「石」を読みましたが怖かった……w
リンクぺたん→【
石】
そして動画もぺたん。
せっかく夏だし、こういうのもいいんじゃない(`・ω・´)
たまには蔡樹発怖い話でも!
と言いましても、わたしが他人から聞いた話、なのですが(´・ω・`)
おまけにこれを聞いたのが軽く十年以上前なのでもう全然覚えていないという(´∀`)
そういう話を上げた所で怖くもなんともないのですが、細けえことはいいんだよお。
というわけで行くざますよヽ(゚∀゚Ξ゚∀゚)ノ
それはわたしが消防だったか厨房だったか工房だったかの頃。
文化祭だか学芸会だか体育祭だったかはたまた違う催しか、母校だか他校だかそれすらもアヤフヤですが、わたしは学校という場所で、なんらかの祭に参加しておりました。
その時、体育館では大きなイベントが行われており、その中の一つに教師の語る怖い話というのがありました。
今はもうその先生の顔も名前もさっぱり思い出せず、男性だったということしか覚えていませんが、体育館にみっしりとひしめく学生達に向かって、こんな話をしてくれました。
登場人物は数人。A君と、A君の友人のB君、C君、D君。
ひょっとしたらもっといたかも知れません。
彼らは社会人だったかも知れませんし、大学生だったかも知れません。
有る時彼らはなんらかの遊びをしていました。
それはごくごく普通の遊びだった気もしますし、心霊スポット凸だったかも知れません。
とにかくわたしの記憶があやふやです。
さて。
A君達が楽しく遊んでいると、電話がかかってきました。まだ携帯電話の普及していなかった頃です。
それは固定電話に、B君宛てにかかってきた電話でした。
B君は電話に出ましたが、怪訝な顔をして受話器を置きました。
A「どうした?」
B「間違い電話みたい。なんかうにゃうにゃ言ってるだけで聞き取れないw」
その時は、ただそれだけで終わると思われました。
ところが数日後、B君が死んだという知らせが入ったのです。
B君が病気をしていたという話はききません。つい先日も楽しく遊んだのです。
では事故死なのかというと、そうでもありませんでした。
自然死としか言いようがないのですが、変死と言うことも出来るかも知れません。
お葬式も終わって数日後、A君達がB君を忍んで集まっていると、C君に電話がかかってきました。
しかし、C君はすぐに電話を切りました。
A「誰から?」
C「解らない。間違い電話だと思う」
みんなの間に微妙な空気が流れました。
D「何か言ってた?」
C「聞き取れないけど何か言ってたみたい。なんだか、テープを早回しにしてるみたいな、うにょうにょ言う音が聞こえたけど、悪戯電話かなあ」
A「Bもそんなこと言ってたな……」
D「おいやめろよ、そんなこと言うの」
数日後のことです。
C君の訃報が届きました。
D君はA君に言いました。
D「二人とも、変な電話をもらってから死んでる……ひょっとして、俺のところにも……」
A「単なる偶然だろ? 何もないって」
ところが、今度はD君に電話がかかってきたのです。
A君が家にいた時でした。家の電話が鳴ったのです。
一瞬ぎょっとして、恐る恐る受話器を取ると、相手はD君でした。
A「なんだ、お前かあ、驚かすなよ」
ほっとしたA君でしたが、D君の様子がおかしいのです。だまりこくったまま、呼びかけてみても返事もしません。
A「おいどうしたんだよD」
D「電話がきた」
A「え?」
D「俺の所にも電話がきたんだよ!」
D君は悲鳴のような声で叫びました。
A「どういうことだよ」
D「俺にもかかってきたんだよ、おかしな電話が! 俺も死ぬんだ! BやCみたいに死ぬんだ! 死ぬんだ!!!」
D君の絶叫がこだましたあと、電話は切れました。
A君は何度もD君の家に電話を掛け直しましたが、ついにD君は出てくれませんでした。
そして、そんなことがあるはずない、と思いながらも、心のどこかでまさか、と思っていたA君の元に、D君の死の知らせが届くのです。
それからと言うもの、A君は電話に出ることがなくなりました。
一緒に暮らしている家族に出てもらうか、誰もいない時は電話には出ません。
自分にもかかってくる、きっとあの電話がかかってくる。
そう思うと、怖くて怖くて、とても電話に出る気にはなれないのです。
流石に少少都合も悪いので、電話番号表示機能を導入しました。
それからは、知っている人からの電話に対してはA君も自ら受話器をとれるようになりました。
そうして月日のいくらか流れた頃。
その夜、A君は彼女と電話で長話をしていました。
実は、明日A君は彼女の両親に会いに行く予定なのです。
あれやこれやらの楽しい談笑と、ちょっぴり不安な、いいえ大変に不安な明日の予定を話し合った後、もうそろそろ寝るね、と言って彼女は電話を切りました。
さて自分も明日に備えて寝るかと思った時、るるる、と電話が鳴りました。
さては彼女、何か言い忘れたことでもあったかと受話器を取りました。
A「もしもし、」
電話「うにゅにゅにゅにゅにゅにゅ」
A君はひゅっと息を吸い込んだまま、石のように凍りつきました。
ついにかかってきた。
何を言っているのか解らない、不気味な電話が。
鉛のような時間が流れました。
A君は、頭の中にもうだめだ、もうだめだ、という言葉が延々と巡るのを感じながら、振り絞った声で電話の向こうに問いかけました。
A「お前は誰だ?」
電話「うにゅにゅにゅにゅにゅにゅ」
電話は同じ、機械音を再生するばかりです。
A「俺を殺しに来たのか?」
電話「うにゅにゅにゅにゅにゅにゅ」
A「なぜこんなことをするんだ?」
電話「うにゅにゅにゅにゅにゅにゅ」
A「勘弁してくれよ……」
電話「うにゅにゅにゅにゅにゅにゅ」
それから、重苦しい時間だけが過ぎていきました。
電話を切ったら終わる。
A君はなぜかそう思い、同じ音声しか返してこない電話の向こうに向かって、不毛としか思えぬ質問を繰り返し続けました。
もうかれこれ一時間は経ったのではないでしょうか。
A君はぐったりとしながらも、死にたくないという思いで受話器を握っていました。
A「ほんとにやめてくれよ……」
電話「うにゅにゅ……にゅにゅ」
その時でした。
電話の音声が少し変化したのです。
A「え? なんだって?」
電話「うにゅ……た……にゅにゅにゅにゅ」
A「え? え? よく聞こえないよ、なんだよ? 言いたいことがあるのか?」
電話「うにゅ……し……にゅにゅにゅにゅ」
A「もっとはっきり言ってくれ」
電話「あ……た……にゅにゅにゅ……しょ」
A「何? なんだって?」
電話「あ……にゅにゅん……しょ」
A君は気づきました。
これは早送り再生で何かの言葉が繰り返されているのだと。
それが、段々、ところどころ、通常再生の速度に戻ってきているのです。
いつだったか、Cが言っていた。電話の音は、早送りみたいな音だったと。
A君は電話の向こうの音声を必死に聞き続けました。
電話「あな……にゅにゅにゅしょ」
電話「あな……たにゅにゅにゅしょ」
電話「あな……にゅ……いんで……にゅ」
電話「あなた…にゅにゅ…いんでしょ」
電話「あなた……たいんでしょ」
A君ははっとしました。次の瞬間。
電話「
あなた、しにたいんでしょ」
A君は受話器を握りしめて叫びました。
A「俺は死にたくない! まだ死ねない! やりたいことも沢山あるんだ! こんなところで死ねない! 死にたくない!! 俺は絶対死にたくない!!!」
ありったけの思いを込めてA君は絶叫しました。
電話は唐突にぷつりと切れました。
つー、つー、つー、という電子音をききながら、A君はしばし放心しました。わけもなく天井の染みを見つめたりします。
ガチャリ、と受話器を置いたA君は、再びそれを持ち上げ、ボタンをプッシュしました。
コール音が暫く続きました。
A「もしもし」
彼女「なあに? こんな時間に……今何時だと思ってるのよ」
A「ごめん、詳しい訳は話せないけれど、明日君の両親に会うことは出来なくなった」
最初は驚き何を勝手なと詰っていた彼女も、A君のただならぬ権幕に遂には承諾し、最後に心配そうに大丈夫なのかとA君の身を案じました。
A「俺は大丈夫、必ず明日の朝電話する」
そうして電話を切り、A君はその日一日部屋でじっとして過ごしました。
彼は何か恐ろしい目に遭うことも、そのまま息を引き取ることも無く無事に翌日を迎え、彼女とその両親にしっかり謝り、数か月後には無事結婚式を挙げたのでした。
この話をしてくれた先生は最後をこう締めくくりました。
「皆さんも、何かわけのわからない電話がかかってきても、そのまま切ったりしてはいけませんよ。最後まで聞かないと、大事なことを聞き逃してしまうかも知れませんからね」
それからわたしが暫く電話恐怖症になったのは言うまでもありません。
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